ちょっちミサトさん、その3

 風心地よい昼下がりの午後、18歳葛城ミサトはいつものようにリビングのソファーに腰掛けティータイム。

 ヨーロッパ製のティーカップからたちこめる香りを楽しみ、優雅に口に含む。

「ふう〜〜〜」

 喉に流し込む、味を楽しむと美味しさからため息が零れる。

 おもむろに手を伸ばした皿にはシンジが作ったお菓子。

 ぱくぱく

「美味しい」

 シンジの腕は折り紙付き、ミサトの舌を満足させる。そしてもう一度ティーカップに口を付け流し込む。

 ピッ!

 オーディオのリモコンからスイッチを入れると、部屋のスピーカーから優雅な音楽が流れ出す。

 ♪♪〜〜〜♪♪♪♪〜♪〜♪♪♪〜♪♪〜

「午後のひとときはクラシックにかぎるわね」

 葛城ミサト18歳、アフタヌーンティーを優雅に華麗に楽しむ美少女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと!その表現間違っているわよ!

 ミサトがリビングでアフタヌーンティーを楽しんでいると、アスカがやって来て叫んだ。

「何がよ?正しいじゃない、アスカもどお?一緒にアフタヌーンティーする?」

 そう言うとミサトはティーカップをアスカに渡した。

「何がアフタヌーンティーよ、ティーカップにビール入れて飲んでるだけじゃない」

「気分が変わって美味しいわよ」

 ティーカップに注がれていたのはビール、テーブルの下には空き缶が転がっている。

「それにシンジが作ったお菓子〜〜?おつまみの枝豆じゃない」

 皿に盛られた枝豆、塩が効いていて美味しそうである。

「美味しいわよ、食べる〜〜?」

「頂くわ、もぐもぐ。それに音楽はクラシック〜〜?演歌じゃないのよ」

「演歌は日本のクラシックよ、歌う〜?」

 なぜかマイクを持っているミサト、アスカに渡そうするが。

「いらないわよ、納得がいかないのはどうして18歳なのよ。ミサトは(ピ〜〜〜〜)歳でしょうが」

 ピキッ!

 ミサトの動きが止まった。

いいじゃないの・・・・・優雅に楽しみたいから、その気になっているのに大声で言わなくても・・・・

 床にのの字を書きながら呟きイジケル。

私は華麗な美少女でいたいのよ・・・・・

「・・・・はあ〜〜〜」

 ミサトの呟きに呆れるアスカ。

「そう、悪かったわね」

イジイジ

 謝ると部屋に戻っていく、ミサトは肩を落して床にのの字を書きつづけたのである。


 優雅な午後のひととき、ビールも飲み方をかえると良いかも?ミサトさんちょっち気分転換。

 でも18歳って・・・・(^^;)

 その事をアスカちゃんに指摘されてイジケル、ミサトさんでした。

 こんな小説?でも最後まで読んでくれた方々に感謝します。


NEON GENESIS: EVANGELION ちょっちミサトさん、その3